本日のSKB競馬予想では皐月賞2017のデータ比較分析と予想をしたいと思います。
先週の桜花賞ではここの比較データコーナーで取り上げた４枠～７枠の馬がしっかりと１着、３着にきました。また比較データを見ることで、オッズ的に妙味のあるポイントも見えてくると思います。
今週もかなり長い記事になっていますが、しっかりと分析していきますので、最後まで見ていただけたらと思います。
皐月賞2017
データ傾向分析
それではまず最初に簡単に、皐月賞の過去10年データなどを振り返っておきましょう。
【皐月賞2017予想】基本データ分析｜桜花賞で三連単94890円的中！
↑今回もすでに書いたこちらの記事を参考にします。
皐月賞の枠順傾向
→内外で有利不利はなし
中山芝2000m枠順傾向
→中枠・外枠が勝ちやすい
前走クラス傾向
→単系ならＧ２組、Ｇ３組、複系ならＯＰ特別組
前走レース傾向
→共同通信杯組が非常に強い
脚質傾向
→基本前有利だが、中団までなら差し切れる
簡単にまとめるとこのようになっています。
中山芝2000mはイメージとは違って、外目の枠の馬も活躍できます。回収率的にも外枠は妙味があるので、人気落ちしているようだったら積極的に狙いたいですね。
前走クラス的には勝ち馬はＧ２組、Ｇ３組から多く出ています。しかし３着以内にはＯＰ特別組も飛び込んできますし、複回値は99と他のクラスに比べて高い数値です。穴馬としてはＯＰ特別組も検討したいですね。
脚質としては逃げ馬、先行馬、中団馬まで活躍しています。前に行ける馬の方が複回値が高く妙味がありますが、ペース次第では差しも届きます。後方馬はかなり厳しいので、ある程度ポジションが取れる馬が良いですね。
比較データについて
10年データだけでもなかなか興味深い傾向がありましたね。それでは皐月賞の振り返りが終わったところで、本題のデータ比較記事に入っていきましょう。
比較するデータの種類ですが、今回は【枠順】、【脚質】、【ローテーション】の３つを見ていきたいと思います。
【枠順】・・・馬場造園などの変化、騎手の意識の変化など
【脚質】・・・馬場造園などの変化、騎手の意識の変化など
【ローテーション】・・・重賞スケジュールの変化など
それぞれの変化から傾向が変わるということを、念頭に置いて考えていきます。
目次
- 皐月賞、枠順比較
- 皐月賞、脚質比較
- 皐月賞、ローテーション比較
それでは見てきましょう！
皐月賞、枠順比較
まずは枠順を見ていきましょう。こちらは過去10年の枠順データです↓
・過去10年の枠順データ
内外から勝ち馬が出ていますし、どの枠からでも勝てるレースと言えそうです。馬券内でも同様ですね。
続いてこちらの過去４年の枠順データをご覧ください↓
・過去４年の枠順データ
勝ち馬は１枠、２枠、４枠、８枠からそれぞれ一頭ずつ出ています。内枠の方が勝ち馬が出ていますね。
しかし８枠から３頭も馬券に絡んでいるように、外枠も不利とは言えません。枠順の有利不利はないと考えた方が良さそうです。
枠順の有利不利はありませんが、内枠と外枠で好走するための傾向が少し見えましたので、それを今回はご紹介します。
まずは内枠から。１枠からは勝ち馬が１頭出ていますが、これは2014年のイスラボニータです。
イスラボニータと言えば、現在はすっかりマイル馬ですよね。皐月賞は中山芝2000mなので、今思えば距離が少し長かったかもしれません。
ただその中でも好走できたのは、距離ロスの少ない１枠だったからだと思います。さらに2014年の皐月賞はペースもそこまで厳しくなかった。つまりスタミナがそこまで問われないレースだったんです。
距離ロスが少ない。これが一つのポイントだと思います。今年の皐月賞のメンバーを見ると、1800m以下しか走ったことのない馬が数頭参戦しています。2000mは少し長いな・・・という馬の場合は内枠の方が好走できる可能性は高いと思います。
続いては外枠。８枠から馬券に絡んだ馬が３頭出ていますが、この３頭は2016年のディーマジェスティ、2014年のトゥザワールド、同じく2014のウインフルブルームです。
ディーマジェスティはハイペースの中を外から追い込んできて勝利。トゥザワールドとウインフルブルームはスローの中を先行して勝利。どの馬もペースに恵まれての勝利でした。
外枠の馬はペースと脚質がかみ合うかが重要だと思います。３頭どのレースも騎手の判断が光ったレースですし、騎手の判断次第で好走できるかどうかが決まる枠とも言えそうです。
枠順についてのポイント
- 距離不安がある馬は内枠が良い
- 外枠はペースと脚質が合えば好走可能
- 逆に言えば外枠は一か八かなので、軸には不向き
皐月賞、脚質比較
続いては脚質を見ていきましょう。こちらは過去10年の脚質データです↓
・過去10年の脚質データ
複回値的には逃げ馬・先行馬をしっかりと狙いたい所ですが、中団馬もかなり馬券に絡みますので、そちらも軽視できません。後方馬は厳しいですし、捲ることもできません。
それでは次にこちらの過去４年の枠順データをご覧ください↓
・過去４年の脚質データ
先ほどの10年データだと先行馬の複勝率は20.6％だったのですが、4年データの方では35.7％とかなり高い数値です。
馬券に絡んだ馬は12頭いますが、その半分の6頭が逃げ・先行馬です。出走頭数としては圧倒的に中団馬・後方馬より、逃げ・先行馬の方が少ないので、いかに前が有利かがわかると思います。(逃げ・先行馬は19頭、中団馬・後方馬は50頭。)
まずは前の馬有利ということを頭に入れておきたいですね。
さらに先行馬と中団馬の３着以内に入った馬を見てみると、面白いことがわかりました。
それはどの馬も道中でポジションを上げていることです。10頭中9頭もの馬が、3角、4角にかけて徐々にポジションを上げる競馬をしています。その中にはサトノダイヤモンド、ドゥラメンテなどが含まれています。
軸馬や購入する馬は、道中でポジションを上げていける器用さはあるか？長い脚を使えるタイプか？をしっかりとチェックしたい所です。
脚質についてのポイント
- 先行力が必要で、少なくとも中団には付けたい
- 道中でポジションを上げていけるタイプが理想
- 動き出しの良さと、長い脚の有無が問われる
皐月賞、ローテーション比較
最後にローテーションを確認していきます。
・過去４年の前走クラス別成績データ
過去10年データでは、ＯＰ特別組も活躍していましたが、近４年に関してはＯＰ特別組は１頭しか馬券に絡んでいません。
人気薄の馬が多いことも影響していると思いますが、やはりＧ２・Ｇ３を使ってきた馬の方が基本的に力があるのだと思います。軸にふさわしいのはＧ２組かＧ３組でしょう。
続いて前走レースも見ていきましょう↓
・過去４年の前走レース別成績データ
共同通信杯組は３戦３勝と圧倒的な成績です。今年もスワ―ヴリチャードが１、２番人気に推されそうですね。
しかし個人的にはこの毎年、共同通信杯組が強いというデータは、すでに競馬ファン全体に伝わっているような気がします。スワ―ヴリチャードの人気はそれがかなり含まれている気がしますし、妙味はあまりないと感じています。
好成績なことは確かですから一応検討しますが、重い印はあまり打ちたくないです。
皐月賞と同じ中山で行われるスプリングＳ組や弥生賞組は、そこそこ馬券に絡むものの、複回値的には、妙味がまったくありません。相当強いか人気薄の馬がいれば検討ですが、そうでなければバサッといっても良いかもしれません。
ローテーションについてのポイント
- 近４年はＯＰ特別組が不調。
- 馬券の中心にしたいのはＧ２組・Ｇ３組
- 共同通信杯組が３戦３勝と好成績
- スプリングＳ組や弥生賞組は妙味無し
これまでの傾向をまとめると・・・
枠順についてのポイント
- 距離不安がある馬は内枠が良い
- 外枠はペースと脚質が合えば好走可能
- 逆に言えば外枠は一か八かなので、軸には不向き
脚質についてのポイント
- 先行力が必要で、少なくとも中団には付けたい
- 道中でポジションを上げていけるタイプが理想
- 動き出しの良さと、長い脚の有無が問われる
ローテーションについてのポイント
- 近４年はＯＰ特別組が不調。
- 馬券の中心にしたいのはＧ２組・Ｇ３組
- 共同通信杯組が３戦３勝と好成績
- スプリングＳ組や弥生賞組は妙味無し
こんな感じですね。
今回はなかなか面白い傾向が見つかった気がします。次回、基本データ、比較データを踏まえてのデータ的馬券戦略、データ推奨馬、印、買い目をまとめたいと思います。皐月賞が待ち遠しいですね。
以上、データ比較分析でした！
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